仕事でフィリッピンの首都マニラのあるルソン島に飛んだ2008年6月
マニラから約200キロほど離れたスービックに行った時のこと。
スービックは南シナ海に面するリゾート地だ。以前は米海軍基地があったところだ。
現在は諸外国の企業を誘致して、フィリッピンの一大新興都市になりつつある。
スービックに入るとあたりの景色が一変する。首都マニラ周辺とは雲泥の差といっても
いいほど道路は整備され、ゴミひとつ見当たらない。道路の至るところにポリスマンが
立っている。
車のスピード落としてもらい景色に見とれながらゆっくり進んでいたときのこと。
ポリスマンが停止の合図を送ってきた。おかしいなスピード違反でもなさそうだしな。
窓を開けると車内をぐるりと見渡し、「シートベルトをしろ!」といっています。
ドライバーが車外に呼び出されその間数分、運ちゃんガックリ肩を落として
「反則金1500ペソ(約3000円)だと!」
車を一日借り上げている私は、運転手任せと知らないフリはできません。
私は26歳の時以来、この国にきた回数はよく憶えてはいないが100回は下らない。
8年ほども前に訪問した100回目以来、数えなくなっていたが、シートベルトをしないからとの
違反で罰金をとられるなど一度もなかった。
しかも反則金は法外な額といえます。シートベルトは車に乗る上での安全基準
に違いないが、チラッと日本人らしき様子を察っし、急に彼らはキビキビとしてきます。
しかし爺さんは負けてはいないのです。どうせは落としどころがあるんですがね。
延々長々、ジョークと笑いと彼の家庭のことやら子供のことなどを聞き出します。
怒らせない様に笑顔で、絶妙の間というものが大切です。言語はジェスチャーをふんだんに
交えた「タグリッシュ」を駆使する。タガログ語と英語を交えた独特のおもしろ言語です。
微妙なことは無理だが、どうしてなかなかよく通じるのです。
たいがいの場合500ペソ(約1000円)位でカタがつきます。ポリスは無造作にポケットに500ペソ
紙幣を突っ込みながら「シャチョー、カラオケ、ババエ」次なるアルバイト、夜のボディガード役
の売り込みに移行する輩もいます。
実に愉快な国なのです。
空港などでは、ごっついアンチャンの持ち物検査をする
チャーミングな女性警備員も活躍している。
日本や韓国などでは手前に写っているおっさんがやるんでしょうがね。
実に明るい国なのです。
【ビジネスリンク 広告欄】
アジアン輸入家具のショップhttp://clover-trading.shop-pro.jp
リゾートの島・セブの工房でひとつひとつに心をこめたハンドメイクの作品です。
800年にわたるスペイン植民地時代から受け継がれてきた、巧みな伝統技術。
伝統のデザインと斬新な若者向きのデザインのものも手掛けています。
大量注文・オーダーメイド家具も承っています。お気軽にご相談ください。
アジアン家具の店・Four−Leaf 店長・山下久美子