久しぶりのブログ更新となりました。
寒に入り、寒い毎日が続いています。
持病持ちの爺さんには少々こたえます。
私の住む鳥取の冬は雪がよく降ります。
この冬も山間部での積雪は半端ではありません。
亡くなった母は市内から車で小一時間も分け行った
山間部から、お隣の岡山県津山市に嫁いだ。
見合いをしたその日に即決で縁談が決まったそうです。
その理由は、冬に雪がないところで暮らしたかった。
戦中戦後の大正・昭和初期の雪深い山村で
暮らした乙女の願望であったに違いありません。
だから、父の風体や男ぶりが気に入った訳では
なかったのです。
県境の峠を越えたら、気候はガラリと
変わります。
この黒尾峠の頂上がトンネルになっていて
美作の国と因幡の国の国境いになっている。
山陰と山陽側を分けるラインなのです。
雪深い山陰鳥取と晴れの多い山陽側は
気候ばかりではなく、そこに住む人々の
気質まで変えている。
「国境の長いトンネルを抜けると
雪国であった。夜の底が白くなった。」
川端康成の小説「雪国」の出だしの一節は
有名ですが、私は毎年、その実感を体験するのです。