鬱陶しい梅雨空が続く日本を後にして南の国フィリッピンの旅に出た。
今回は仕事の方に重点を置くことなっていたが、もともと観光地など
を廻る趣味はないのでかえって楽しさが増すだろうとの思いがあった。
この旅を終えるころには、東日本大震災の復興も概ね方針が決定し
現内閣の顔ぶれも変わり、きっと日本は再生に向けてスタートしていると
期待しての旅の出発でしたが・・・。
しばらくは、たぬち庵爺さんの旅の記録を少しづつ紹介して行きます。
日本をたち、マニラ近郊の下宿で落ち着く間もなくルソン島北部の
イロコスの田舎街を訪ねた。
自然豊かで、緑につつまれたのどかなローカル空港に降り立った。
フィリピン国内航空セブパシフィックのカラフルな機体が
南国の気だるい風にエキゾチィックな気分を盛り上げてくれます。
空港施設までは100b ほども歩いたろうか。
50名ほどの乗客は生ぬるい風がほほをなぜていくのを
感じながら、さながら公園を散歩するかのようだった。
のどかな雰囲気を愉しむようにゆったと歩くカップルや待ち人に
いっときも早くと急ぎ足の若者。だが、概してこの国の人々の
けたたましく走り回るジープニィーやタクシー以外に急ぐ姿はあまり見かけない。
気候風土と関係ありそうだがよくはわからない。
昔からこのイロコス地方の人々はイロカーナ(女性)、あるいはイロカーノ(男性)
とよばれ、気質は働き者で締まり屋が多いと言われる。
しっかり者の女の子などをからかい気味に「あなたはイロカーナでしょ!」
なんていうのをよく聞くことがある。
この地での目的は、二人の女性(イロカーナ)に会うためにやってきたのです。