「排ガス好きやねん」という名の植物をご存じですか。
1992年に広島大学の研究グループが作りだしたものです。
排ガスは大気汚染のもとになる二酸化窒素を大量に含んで
いることはよく知られています。
同グループはバイオテクノロジーを駆使して、この二酸化窒素をすって
生き生きと育つ植物を誕生させたというのですからスゴイものです。
どういう風にしたか簡単にいうと、排ガスに晒される交通量の
多い中央分離帯で元気に育っている植物を多数採取します。
それで効果の期待できる植物の遺伝子を巧みに組み合わせて
分離帯などに景観がよくにあう「シロイヌナズナ」のDNAに組み込んだ。
シロイヌナズナは白い可憐な花を咲かせます。
この結果、「排ガス好きやねん」が生まれたということです。
名前もたくましそうで、頼もしいかぎりです。
当時の毎日新聞で大きく取り上げられていましたが、これらは
いわゆる遺伝子組み替えの「F1品種(一代雑種)」なんですな。
つまり、とれた種を蒔いても同じものは生まれてこないという訳です。
大気汚染を防いでくれる雑草だからいいのですが。
これが野菜全般だったら、どうなると思います?。
大きくて見栄えのいい野菜や、乾燥や病気に強い穀物の種がでまわっていきます。
しかも極端に安価な海外から、大量にそんなものがはいってきています。
伝統野菜は全く立ちうちできなくなってしまうんです。
今は関税でかろうじて調整が効いてはいますが、現政府はこれを
撤廃して景気の浮揚をと、アメリカの仕組んだ「TPP」に参加するのに躍起なっています。
そうにでもなれば、日本の畑からは安全で美味しい伝統野菜は消えていくことでしょう。
今現在でも、鳥取市内にあるホームセンターの棚には、米国産のトウモロコシの種、
中国産のトマトの種など野菜の種袋がズラリと並んでいる。
いずれも生産地はインド、タイ、フィリピンと殆どのものが海外産のF1品種です。
主要なFI品種はアメリカなどの多国籍企業が知的所有権を持っています。
野菜についても将来はいずれそうなります。
だから「TPP」参加は安い農産品を手に入れ、貿易振興と引き換えに日本の伝統文化を
売り渡す、いや食文化にいたっては消滅させることにもつながりかねません。
だから私はいつも思うんですが、和菓子をいただくときほんとうに「和菓子」
と言ってもよいのだろうかと疑問に思うことがある。
ずいぶんと話が本題とズレてきましたな。「排ガス好きやねん」
そうなんです。遺伝子組み替えやバイオテクノロジーだけに頼るのは危険です。
大自然とともに太古の昔から、人々と深く関わり、愛される野菜や樹木。
写真をとくとご覧いただきたい。
寒冷地には育ちませんが、杉の木などよりも二酸化酸素を50倍も吸収する
マルンガイ(西洋わさび)の木です。 ←クリックしてさらに見る!
品種改良程度で日本中の街路樹にも使えそうです。
温暖化を防ぎ、地球と人の健康に 貢献する魔法の木。
「マルンガイ」(日本名:西洋わさびの木)は、
成長過程でCO2を一般の植物の20倍(杉の50倍)も
吸収することから地球の温暖化阻止の植物として最近、特に注目されています。
※■排気ガス
ガソリンが完全に燃焼すれば、排気ガスからは無害な二酸化炭素と
水、および空気中の窒素が排出されます。しかし、実際は運転状態により
燃焼状態が変化し、有害な一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物を排出しています。
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